光と雫

*5* 「なんで、、、?」
「!?」
光と雫と葵は馬車の中にいた。
「なんで、付いてきたのですか。」
「さみしそうだから。、、、、ですわ。」
「付いてきてもらったところで、私の兄はどうにもなりませんのよ。」
「でも、私達双子ですもの。家族ですもの。」
「同情なんていらないわ。」
「そっそんな、、同情なんてしてない!!」
「いいえ。同情なんてなさっていなかったら、あなたたちは、今、私の目の前にいらっしゃいませんもの。」
「、、、、、、、、、。」
「もう、ほっといてよ!」
「、、、、、、、。」
光は黙っているしかなかった。
「でもさ。」
今まで黙っていた葵が口を開いた。
                         つづく


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