光と雫




「これから、どうしましょうか?光様、、、、。」



「そうね、、、、」




そう言って。光はしばらく考え込んだ。


「、、、、あの、、、、。守良さんは、、、どうなさったの?」


お后が言った。


光は

「あの方は、何か良からぬことを考えているようですわ。ですので、私たちが、阻止しなければなりません。
だから、、、まずは相手の作戦に嵌ったことに致しましょう。」


光の話はこうだ。



守良は、王と后を殺そうと企み実行したが、晴雨の魔法のおかげで、
何とか助かったこと。
おそらく、守良は、今自分たちが城に来ていることを予測していること。
そして、もうそろそろ二人の死体を目撃していることを予想しているであろうこと。



「王子は、必ず死体をどうにかしに、此方にいらっしゃいます。でも、、、死体なんて元から無いから、、、、。」


また少し考え始めた光の後に、


「私が何とかします。私が今まで祖母に教えられてきたことは全て、おまじないや占いの類と思っておりましたが、
そうではないようです。魔女としての土台はある程度できています。」


晴雨が自信たっぷりに続けた。


「では、お二人の死体は、晴雨さん、あなたに任せますわ。王様とお后様は家来や大臣に見つからぬよう、
この城から出てハレルヤに向いましょう。」


「わかった。」

「、、、、はい。」


王や后が多少不安の色を見せながらも、それぞれのするべきことはこうして決まった。
















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