光と雫
お婆ちゃんが、紹介してくれたのは、ココの世界の二つの国の姫君様なんだって。
ちょっと気の強そうなのが 光様。 おっとりしてそうなのが 雫様。
まぁ外見がそっくりでも、人間の中身は同じだとは限らないし、外見だけじゃ中身はわからないよね。
でも、なんで別の国の姫君様なのに、そっくりなんだろう?
もしかして、王様も、お妃様もそっくりだったりして。 面白い。
「よろしくおねがいしますわね。」
「宜しくお願いします。」
でも、当たってるかも。お二人ともお姫様の笑顔だけど、どちらが光様の挨拶で、雫様の挨拶か、すぐわかるよ。
「よろしくおねがいします。」
一応、お二人に頭を下げておく。だって、このお二人は姫君様だから。
「ねぇ。天さん。私たちを、ココに呼びつけたのには訳があるんでしょう?」
「そうですよ。何かあったんですか?」
「いや。ちぃとばかし、気になることがあってのぅ。魔女の勘じゃよ。」
――――――――――― 魔女? 誰が魔女?
そうだよ。そう!!
あたし馬鹿じゃない!?何でこんなところに、何の疑問も持たないで来ちゃったんだろう!?
おばあちゃんのキャラクターがいけないんだよ。
お婆ちゃんが、何故、こんな世界を行き来してるのさ。んで、空の世界の姫君様と知り合いなわけ?
お婆ちゃん、魔女なの?
お婆ちゃん、人間なのかっ!?
誰か教えてくださぁいぃ、、、、、
これが、夢なら、早く目がさめればいいのに。
あたし、誰に話しかけてるのかな、変な癖だなぁ。直らないのかな、、、、
「外で話すより、中に入ろうかね。」
お婆ちゃんの言葉に従って、家の中に入った。
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