「なぁ、長野、頼みがあんだけどさぁ、、、」
アイツのキライな、数学の授業中。
「えっ何?」
「俺と、掃除当番変わってくんね?」
掃除時間
「俺と、掃除当番変わってくんね?」
アイツの嫌いな、数学の授業中、いきなり肩をトントンと叩かれ、何かと思えばこれだ。
だいたい、なんで、どうして、アタシがアンタの掃除当番を代わってあげなくちゃならんのさ!!
「、、、、、、なんでさ?」
「あぅ、、、いやぁ、、、、、その/////」
「なんで、そこで照れるのよ。」
「そのぉ、、、、あのぉ」
なに赤くなってるんだよ!!
!!あ
「もしかして、"おデート"とか?ww」
意味も無く「お」を付けて言ってやった。
「ふぐっ!!////」
奴がふいた。
はっはぁ〜ん
「やっぱりおデートなんだ♪」
「そぉだよ。悪いかよ。」
授業中なので、あまり大きな声も出せず、コソコソとそんな話をしていた。
「ってか、彼女いたんだ、、、、、、」
「あぁ。わりぃかよ。」
、、、、、なんだろ、、、、、少し切なくなっちゃった。
なんで、切なくなってるんだろう、、、、、。
掃除当番代わらなくちゃいけないからかなぁ、、、、
「長野?」
どうやらボォ〜ットしていたらしい。
「はいはい、んで、、、なんで私なのさ?他当たってよ。友達ぐらいいるでしょ」
「、、、、、だってさぁ、頼みにくいじゃん?」
じゃん?って何さ、私だったらいいのかい。
「なんかさぁ、長野には、頼みやすそうだったんだもん♪」
もん♪もん♪、、、、もんもんもん、、、、、ってぇ
「しょうがないなぁ、、いいよ。」
彼女がいるという、西野の情報が入ったのでまぁいいか、ってとこでOKした。
代わってやったはいいけれど、やっぱり面倒。
とかなんとか思いながら教室の窓の外を見下ろすと
いた
奴だ。
「西野、、、、」
思わずそう呟いていた。
隣には
彼女
あれは、4組の石原 ゆいちゃんだ
西野はとっても嬉しそう。
なんだろう。急に苦しくなっちゃって、私の目から頬を冷たいものが伝ってきて、
それが、しょっぱいもので、涙なんだってことは、すぐに解った。
なんなんだろう。
なんなんだろう。
「ふぇっ、、、、ふぇっ、、、、、」
床に、ぽたぽた涙が垂れてゆく。
「美香? どうしたの? 具合でも悪くなった?」
「愛ちゃん、、、、。」
ぼたぼた泣いている私に、気付いてくれたのは、幼馴染の愛ちゃんだった。
「どうしたの?」
「愛ちゃん、、、、、聞いてくれる?」
図書室 につづく